ご挨拶

高橋烈男のホームページを見て頂きありがとうございます。
17歳からスノーボードを初めてもう16年目になります。

もう人生の半分になりそうな位長く続けています。
初めたきっかけはただカッコよさそうだからという単純な理由でした。

17歳の当時、勢いで生きていただけの僕が考えるほど好きな事を仕事にするという事は楽ではないしアマチュア時代は仕事にもならないから色々と苦労もありました。
夏は冬の事だけを考え1日の半分以上をロボットの様に働き続け貯金をして冬は長野のスキー場近くで友人達と家を借りて毎日おもいっきりスノーボードだけをする生活していました。
冬は無職になるので毎日貯金を減らしながらの生活、春になれば貯金も底をつき、再びアルバイトを始めて最初の給料までは無一文に近い状態だったから正直キツかったしこのまま続けても将来プロとしてやって行く保証もない。だけど唯一僕の心の中にあり続けていたのがプロスノーボーダーになるっていう自信だけでした。
しかし冬が終わりまたアルバイトの生活が始まると地元の友達は良い車に乗り毎週のように遊びに行き。。ふと気が緩むと本当にスノーボードが好きなのかと考えさせられる事も沢山ありました。
裕福な家庭なら問題ないかもしれませんが一般的な家庭で育った僕にとって夢を追うというのはお金との戦いでもありました。

それでも諦めないで続けていましたが今まで一回だけ"もうスノーボードは辞める"と言った事が22歳の時にありました。
スノーボードを始めて1番最初にサポートをしてもらったブランドと4年間過ごして、本当に家族の様に大事にしてもらっていました。
大きいブランドだったので当たり前の様に毎月雑誌に出たりテレビ出演させてもらったりと、お金にはなりませんでしたがそこに居るだけで大した苦労もせずにプロの様な活動が出来ている時期がありました。
そんな環境の中、自分の甘えがそのうち変な自信になり、メーカーの代表と衝突をして4年間お世話になったブランドからクビ宣告を受けて初めて自分の実力で今までがあった訳ではないと気付きました。
大きい存在を失いスノーボードを続けて行くには厳しい状況になりましたが支えてくれた沢山の友人、スポンサーのおかげでまた自信を持つ事が出来て、それまで甘えていた自分を捨て本気でスノーボードの練習を始めました。
今では感謝していますが当時子供だった僕はクビにされたブランドを負かしてやりたいっていう強い気持ちがあったし、とにかく負けたくないっていう気持ちで毎日滑りました。
その冬は大会の結果も良かったし新しいスポンサーにもスカウトされて自分のスノーボード人生の中でターニングポイントだったと思います。

それからは誰かに甘える事無くがむしゃらに滑り続け、あっという間に30歳を過ぎました。
あきらめないで必死にやり続ける大事さ、苦労も含めて僕が16年続けて来たスノーボードで学んだ事です。
スノーボードを始めた時は30歳を過ぎても現役選手としてスノーボードをしていると思っていなかったです。
20歳の時よりもトレーニング等で筋力維持の為の努力はしていますが体のキレは全く変わらないし毎年上達しています。
僕が愛し続けているスノーボードの魅力、かっこよさをこれからスノーボードを初める人、本気でプロを目指す沢山の人に伝えて行きたいしまだまだトッププロとして努力を続け活動して行きたいと思います。

2014年6月 高橋烈男